[講座3日目]四角三角の組み合わせ ブローチをつくりました

ステンドグラス講座受講生の作品ブローチ他

11月24日は各務原市生涯学習講座「ステンドグラスできらっきらの小物つくり」3回目。四角と三角のガラスを組み合わせてステンドグラスのブローチをつくりました。

過去にも繰り返し行ってきたこのブローチ作り。毎回あっと驚く作品が誕生するので、見ているだけで楽しい課題です。

ステンドグラス講座『ステンドグラスできらっきらの小物つくり』2021年度後期3回目の様子

ガラス選びもデザインも各自でおこないます。ガラスは約1.5センチ四方の正方形と直角二等辺三角形2種類のみ。構成されるガラスの形はシンプルですが、制作する作品のデザインは組み合わせ次第で無限の可能性が広がります。

作るのはブローチかヘアゴム、あるいはマグネット。背面に金具等を接着して完成させます。色味、ガラスの透け方、使い勝手の良い大きさ・重さを考えながらデザインしました。

ステンドグラス講座受講生の作品

小さなガラスパーツでとても細かな作業となりましたが、サイズや力量に合わせ、1つあるいは2つの作品を制作。四角形や八角形などの図形からクリスマスツリーや王冠まで、今回もアイデアあふれる多彩な作品が誕生しました。

今回は、今期初の鉛フリー(無鉛)ハンダを使用。通常のハンダより融点が20~30度高い鉛フリーハンダは固まるのも早く、扱いに慣れるまでは少々苦戦します。そもそもハンダ付け自体が慣れない作業。焦らずゆっくりと、こて先からじっくりと熱を伝えるイメージを持つことがポイントです。ハンダは”塗る”のではなく”置く”イメージです。

今回の課題のようにデザインが決められていないものは自由すぎて逆に難しいとの声も聞かれます。時間に制約のある講座では、色も形もあらかじめ決められたデザインで制作することが多いもの。私の講座でも色選びしかしていただけない場合もあります。しかし私はできるだけ(作るだけでなく)「創り出す」体験をしていただきたいと思っています。今回の課題は“組み合わせる”ことで自分だけのオリジナルのデザインを創り出せる。ぜひとも創造する醍醐味を楽しんでいただきたいものです。

 

完成後の鑑賞会はいつも以上に盛り上がりました。色選びも形もかわいくて素敵な作品ぞろい。人の作品を見ると、自分には持ち合わせていないアイデアに驚かされますよね。それぞれが個性を表現できた喜びと身につけるシーンをと想像するワクワクした気持ちが、みなさんの笑顔に表れていた気がします。

受講生のお一人がおっしゃっていました。「みんなと比べると色々気になるけれど、家でこれだけ見るとすごく素敵に見えて嬉しい」と。ご謙遜された発言だったかもしれませんが、じつは人生訓のようでなかなか深いお言葉です。

今回もおつかれさまでした。次回はガラスカットに挑戦。アクセサリーを作ります。