[講座4日目]ガラスカットに初挑戦しました

ステンドグラスのイヤリング、ペンダントトップ展示2

6月23日は各務原市生涯学習講座のステンドグラス講座「きらっきらの小物つくり」の4回目。ステンドグラスでイヤリング or ピアス、またはペンダントトップを作りました。

ステンドグラスのイヤリング、ペンダントトップ

この日は、初めてのガラスカットに挑戦。

ステンドグラス制作と言えば本来、デザインを考え、型紙を起こし、それを元にガラスカットも行います。しかし、時間の限られる講座や体験会では、あらかじめカットされたガラスを使い、ハンダ付けのみを行うのが一般的です。でもそれではステンドグラスのほんの一部を知ったことにしかなりません。ですから、私はぜひとも、自身の手でガラスを切る体験をしていただきたいと強く思っています。

ということで、だから私の講座では初心者向けではありますが、全5回の講座のなかで1回だけは、さわりだけですがガラスカットをしていただいています。簡単な短い直線ですので失敗なくできますよ。

ガラスカットの様子

カットの前にまずは道具の説明から。ガラスを切る道具は、オイルカッター、ダイヤモンドカッター。大きさや形もさまざまなバリエーションがあります。また、細かなガラスを割り取るための道具もご紹介しました。

今回のガラスカットには、一般に流通しているオイルカッターを使用しました。厚みや表面が安定した工業用ガラスで何度か練習していただいた後、実際に自分が選んだガラスをカットしていただきました。

初めてガラスを切る。ドキドキしましたね。ガラスをカットする力加減も、ガラスを割り取る力加減も、初めてですからわからないことだらけです。

ガラスがカットされているかの目安はペリペリペリ(チリチリチリ、ジジジ・・・さまざまな表現がありますが)と言う音。しかし音が聞こえなくても実際には切れていることも多々あります。この感覚は慣れ。やはり練習あるのみ。

カット後は、ルーターという機械でガラスの側面を削ります。カット面をまっすぐに整える目的と、この後巻いていくコパ―テープの着きを良くするためという目的があります。

ルーターをかけている受講生

今回のハンダ付けでは前回と同じく、扱いのやや難しい鉛フリーハンダを使用しました。4回目ともなればハンダ付けに慣れてくる方、一周回ってまたよく分からなくなる方(何ごともこれの繰り返しですね。)、さまざま見られましたが、今回のアクセサリー制作では、最後の丸カンをハンダでつける作業が思いのほか難しかった様子。みなさん、いちばん苦戦されていました。

丸カン付けは、決してステンドグラス制作のメインではありませんが、アクセサリーを作りたい方には鍛錬が必要な作業です。

ステンドグラス講座4日目の会場の様子1

講座のあとにいただいたご感想でも、ガラスカットよりハンダ付けの難しさをあらためて吐露される方が多く、ハンダ付けの技術の習得には長い道程が必要だと再認識しました。私も完璧に納得いく仕上がりだと思えた作品はありませんから。

ご感想のなかで、「もっとしっかりガラスカットをやってみたい」と言うお声をいただけたのが嬉しかったです。講座では楽しさを感じていただくため1回で完成する小物をテーマに制作していますが、ステングラスはランプやパネルなど大きな作品も作ることができます。ぜひじっくりと時間をかけた制作にも挑戦していただきたいと思っています。

ステンドグラス講座4日目の会場の様子2

ガラスはそれなりの重さがありますから、大き過ぎるときっと次第に使わなくなってしまいます。小振りでありながらいかに魅せるかがカギとなります。色の組み合わせ方、形の組み合わせ方。カットした長方形を組み合わせるだけなのですが、バリエーションは無限にあります。特にペンダントトップは組み合わせの妙。個性あるアクセサリーができました。

今回も涼しげな素敵な作品がたくさん誕生しました。どれも素敵です。

ステンドグラスのイヤリング、ペンダントトップ展示

さて次回は早くも最終回。立体作品作りに挑戦します。ミニトレイを制作する予定です。